『 ファイアーエムブレム聖戦の系譜 』と『 Zill O'll 』中心の二次創作テキストBlog
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主従恋愛
5つのお題を徒然に。
どんなジャンルの主従関係でくるかは、梅之助の気分次第です。
【 VOID 】様からお借りしてきました。
01. 絶対服従命令 (Zill O'll : ベルゼーヴァ×始まり女主)
どんなジャンルの主従関係でくるかは、梅之助の気分次第です。
【 VOID 】様からお借りしてきました。
01. 絶対服従命令 (Zill O'll : ベルゼーヴァ×始まり女主)
姿見の前に立ち、ベルゼーヴァは衣服の乱れを整えていた。
普段のものとは違い少し窮屈だが、仕方がない。
今夜は宴がある。
たいして重要でもないただ退屈なものなので、ベルゼーヴァはあることを考えていた。
宴が始まるまでまだ十分時間はあるが、もうそろそろだろうか。
そこへ、扉をノックする音が響く。
来たか―――。
思わず口元が緩んでしまうのを堪えながら、ベルゼーヴァは振り向いた。
扉を開けて入ってきたのは、数人の侍女と見知ったひとりの少女。
青い髪は結い上げられ金銀の髪飾りが光っている。
クリーム色のドレスを身にまとい、普段の鎧姿からは想像できない。
いや、もともと作りは良いのだから着飾れば見栄えのするのも当たり前か。
「よく似合っている。」
口元にとうとう堪えきれなくなった笑みを浮かべベルゼーヴァが言う。
一方、少女――アローカナはやや不機嫌顔。
「…ありがとう。」
「女性は着飾ることを好むと聞くが、君は何故そんなに不機嫌なのか。」
「依頼内容に不備があったからです!」
アローカナはドレスの裾をつまんでみせた。
「供、と聞いていたけど、ここまでするなんて聞いてません!」
大笑いしたいのを噛み殺し、そのせいで喉はくつくつと鳴っている。
もちろん、これはわざと。
普段クールに振舞う彼女が、顔を紅くして怒っている様子がたまらなく可愛らしい。
「それは詫びよう。だが、一流の冒険者なら必ずや依頼を成し遂げてくれるだろうね。」
行こう、とベルゼーヴァは手を差し伸べた。
まだ言い足りない、という顔をしていたアローカナはそれを見て大きな溜息をつき、
「…もう。」
諦めたように手を重ねた。
02. 半径1m (FE聖戦 : ノイッシュ×アイラ)
二人で歩くとき、ノイッシュの定位置はアイラの一歩後ろだった。
『騎士』にとっては当たり前のことでも、『恋人』としては失格だ。
二人きりで散歩をしているのに一人きりで歩いている気分になる。
アイラは少し困惑していた。
ノイッシュのこういう真面目なところが好きだ。
だけど、念願叶って恋人同士になれたのにそれらしいことは一つもない。
せっかく二人きりでいるのに…。
ノイッシュの真面目ぶりが歯がゆい。
アイラはちらりと振り向いた―――が、後ろにいるノイッシュとばっちり目が合った。
瞬間、優しそうな眼差しで微笑んでくれた。
いかにも「大丈夫です、心配しなくてもちゃんと後ろにいます。」という微笑み。
少々落胆しながらも、アイラの頬は紅く染まっていった。
「……ノイッシュ。」
立ち止まると、彼の歩みも止まる。
一歩分の距離。
「はい、どうかいたしましたか?」
俯くアイラは少し躊躇った後、その一歩分後ろに下がった。
そして、ノイッシュの腕に自分の腕を絡ませた。
「こういう場合は、隣を歩くのが、じ、常識だ。」
あくまでも平静を装った、つもりなのにやっぱり緊張してしまった。
あくまでも平静を装った、つもりなのにやっぱり緊張してしまった。
紅く染まった頬と上目遣いの瞳は熱っぽく潤んでいる
―――が、こんなシチュエーションもノイッシュに効果があったのかどうか。
「はい、わかりました。」
にっこりと微笑まれて、アイラの頬は更に紅く。
03. 今日くらいは (FE聖戦 : リーフ&ナンナ&フィン)
扉を開けると、リーフとフィンの歓声が上がった。
「誕生日おめでとう、ナンナ!」
「おめでとう。」
突然の事態に目をぱちくりさせているナンナの様子に、リーフは手を引いて部屋の中へと招いた。
今日は自分の誕生日だということはわかっていたけれど、まさか―――。
すとん、と椅子に座らせられると、目の前のテーブルには可憐な花と大皿の料理。
質素ながらも少しでも見栄えがするように、と趣向を凝らしてくれたのだろうことがよくわかった。
「ナンナ、驚いた?」
リーフが無邪気に笑う。
サプライズが成功して嬉しそうだ。
「ええ、とても…。」
ナンナはそう答えるだけで精一杯だった。
まさか、このように祝っていただけるなんて。
「お料理は、ナンナのために、とリーフ様がお一人で用意されたんだよ。」
父の言葉にナンナはまたも目を見開いた。
「本当ですか!?」
「フィン、それは言い過ぎだよ。ほとんどフィンに手伝ってもらったんだ。」
リーフが苦笑しながら言う。
「テーブルの花もリーフ様が摘んできて下さいました。」
「………。」
ナンナは目の前に飾られている花瓶に手を伸ばした。
揺れる桃色の小さな花はナンナのお気に入りだ。
「…嬉しいです、リーフ様。ありがとうございます。」
「それと、まだあるんだ。」
リーフは忍ばせていた小さな小箱を手渡した。
「はい、ナンナへ。」
「リーフ様…。」
嬉しくて言葉が出ないナンナは、震える両手でそれを押し戴いた。
開けてみると、白い羽根をモチーフにした髪飾りだった。
ほう、と息を吐く。
そうでもしないと、弾む心がどうにかなってしまいそうだ。
「…王子にこのように祝っていただけるなんて、感謝しています。でも…。」
申し訳なさそうに目を伏せるナンナに、リーフは首を振った。
「今日は大切な人の大切な日だから、私からの感謝の気持ちを受け取って欲しい。
ナンナとフィンにはとても良くしてもらっている、本当に。」
「リーフ様…。」
嬉しさで、ナンナの瞳にはうっすらと涙が滲んでいる。
純白の髪飾りを胸に押し抱いた。
「ですがリーフ様、もう護衛もつけずお一人で出歩くのは控えてくださいね。」
「フィン、そこは大目に見てくれないかな。」
と、リーフが肩をすくめた後、三人は笑い出した。
04. 照れ隠し
05. おねがい
あとがき↓
1.ベルゼーヴァも始まり女主(アローカナ)もなんだか偽物のような感じになってしまいました。特にアローカナなんて、うちの設定主人公のはずなのに…。(11.06.29)
2.カップル成立後すぐのノイッシュ×アイラのイメージで。そうでないと、ノイッシュは本当にただの朴念仁童t…みたいな感じです。違います、身分違いの恋愛に慣れていないだけです><(11.06.28)
3.まるっと差し替え!いまいち恋愛している風には見えませんが(フィンがいるから?)主人公をナンナにしたことで少女の恋する気持ちがうんたらかんたら(11.06.29)
4.
5.
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